Midnight Lightning
Midnight lightning
それはヨセミテはCamp4に佇むコロンビアボルダーにある.
前傾壁に奇跡的な配置で並ぶホールドをダイナミックな動きでつなぎ,最後に独特なマントルを返す.
昨年,ルートの合間にテキトーに打って敗退し,滅茶苦茶後悔していた.
昨年の僕「やればできたグレードだったのに」
(今考ると多分そんなことはなかったのだが...)
ということで今年のヨセミテ遠征ではティックリストに入れていて,ジムトレでも常に意識してトレーニングをしていた.
9月初旬,バレー内でクラッシュパッドが売り切れていることを知り,軽く絶望.
レンタルできる場所をすぐに探し,なんとか2枚のマットを借りた.
レンタルということは,ミッドナイトに日数をかけるほど料金がかかるという簡単なシステムだ.
(言うまでもなく,謎のプレッシャーが発生)
1日目
ライトニングホールドが止まる.
リーチが足りない分,一般的なムーブとは少し違う足位置を選択した.
ツルツルすぎてほぼ大理石.
2日目
つなげトライ開始.ランジが止まるけどマントルで落ちる.
マジか,マントル悪くね..みんな落ちないとか言うけど,そんなことなくね..
高いし,ぬめるし,てかカチ超遠いし
3日目
マントルで落ちる落ちる..
「こりゃ,核心はマントルだわ」
リーチ足りないのを実感.これは自分にはできない課題なのでは,そんな考えに襲われる.
でもNinaの動画を見て,Ninaが自分よりリーチがないことを知り,リーチという言い訳ができないことが発覚.むしろ,登れないわけがないと思った!
4日目
2トライ目に完登.人生最高のクライミングだった.ただひたすらに無心で左手をプッシュし,右手を伸ばしてビクトリーカチを掴んだ.
前日がスコールだったので,スラブ面はしっとりしていた.
まず落ちるセクションではないが..
水を吸った苔は青々としていて,最後までほど良い緊張感を与えてくれた.
そして,最後はお決まりの木登りならぬ木下り.
セッションしていたローカルとハイタッチ.
その瞬間,クライミングって国籍とか性別とか体格とか関係ない.
登るというシンプルな行為を通じて,皆と素晴らしい時間を共有できる素敵な趣味なんだな~と.
ロケーション,課題の内容,歴史.
何をとっても素晴らしい課題なんだなと.
FAが45年前ってことは,やっと45年前に追いついたのか..
マジか,クライミングって沼ですね.
(ハードなV8らしい.国内のV9程度に感じました)
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